2008/06/10

忘却

昨日、ほぼ徹夜で日本の本を読みました。というのも、日本に発注した新書が昨日いっきに8冊届いたので、読まずにはいられませんでした。

昨夜読んだ2冊。
千原兄弟の弟、千原ジュニアの『14歳』
三崎亜記の『鼓笛隊の襲来』

『14歳』は、千原浩史が中学入学後引きこもりになり15歳で外の世界に出るまでの、心の葛藤を書いた私小説。
三崎亜記の『鼓笛隊の襲来』は、彼女のちょっと不思議な短編小説が9本収められています。2作目に『彼女の痕跡展』は、「忘却」がテーマの作品で、ある日目覚めたら、実在しない恋人を失った喪失感に襲われる女性の話。

私は自分の記憶をすぱすぱ忘却する才能に非常に長けているので、はっきりとは思い出せないけど、二十歳前後に千原ジュニアと同じような状況に陥った事があることと、同じような感情を持っていたという感覚を体で思い出しながら読みました。

私って、辛かった「感覚」は全部忘れて、辛かったという「事実」だけを後から学んだ「常識」や「経験」を使って整頓し、頭の中に収めています。「感覚」は忘却しないと、それこそ自分の精神が破壊されちゃうので、それは私が持っている防衛本能によるものだと思います。当時は精神に異常を来す程辛い日々だったのに、小説の力を借りても何となくしか思い出せない自分にビックリしました。

小説っていろんな人生が詰まってます。


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